「右手でする」ことについて、文明の始め

 

多分、右利きの方は右手で歯ブラシを左利きの方は左手で歯ブラシを持って歯を磨くのが当たり前になっている方がほとんどだろうと思います。これは長い間学校で殆どのことを「右手でしなさい!」と教えられてきたからです。(最近は左利きを敢えて矯正しない指導もされてきてはいますが)「右手でする」ことには意味があります。それは学校で習う殆どの学習が「右手でした方が適しているとされるから」なのです。その一番の例が「文字」です。

「文字」は人類が生み出し、これによって「文明」が生まれたのです。文明の所産が「文字」ではなく「文字によって文明が生まれた」のです。もう少し遡って考えれば人類が「二足歩行」を始め、「手」を自由に用いることがその始めと言えます。即ち「道具」を用いるという行動が可能になったから生まれました。これがなくして人類は「文字」を使うようにはならなかった筈です。では、この文字がなぜ?右手でなくては書くのが不便なのか?について考えてみたいと思います。ゆっくりお付き合い下さい。