L&R講座 自由に文字を描く 

「文字を描く」とは・・・?はじめ、人間は文字を「書く」と言う行為ではなく、「刻む」「彫る」といった方法で「絵」を描いていたと確信して生まれた言葉です。
現在ではこの文字は多くの場合「書く」ではなく「打つ」に変ってきています。事実私もこのページをパソコンを使って「文字」を「打って」文章をつくっています。思いを人に伝える「言葉」を文字という手段を使った事で生まれた文化は人類だけのものです。その「文字を書く」事が苦手!うまく書けなくなってきているという人が多くなっています。「打つ」という方法に変った事によるのは勿論ですが、それ以前に「速さ」を求める傾向が更に強く出てきた為だと思います。
「人に出会う」という奇跡が「奇跡でも何でも無くなって・・あっという間に「アプリで出会う」と言う時代。ここで私たちは何かを失って言っていることに気づいていないのです。それは物語です。人と人が「出会うまでの」物語です。その物語は決してハッピーエンドばかりではなくても、「生きた」証拠が残ります。人の一生は「死」を迎える迄の生き様、失敗を繰り返し、後悔し、苦しみ、あるときは喜び、別れの悲しみに打ちひれながら、もがきながら生きていく「結果」ではなくその「死」までの有様こそが「この世に生まれて生きた物語」なのです。
決して「生きる」事は競う事ではないと思えば、「速さ」「勝ち負け」「貧富」など本当は意味の無いことなのだと思うのです。
ある時から突然に「左右逆さ文字」から「上下逆さもじ」が描けるようになりました。これはすべて「イメージ」の世界でなしえたことです。