言葉には筆順がない!

 

「言葉」には筆順がありません。「言葉」を「文字」にする場合、はじめてどこからどのように「書く」のか、が筆順です。この筆順の原則が「右手で書く」です。右手で書くことを前提にした文字ですから、当然その方が理に適っているわけです。ただし、必ずしも「右手で書く」ことを前提にしていなかった文字があります。それが文字の創成期にできた象形文字です。

山 ・ 川 ・ 日 ・ 火 ・ 土  など、これらの文字の特徴は?

そうです!左右対称( シンメトリック )です。これらは必ずしも右手で書かなければならない文字ではありません。そして、筆順が異なっても問題のある文字ではありません。これはどういうことでしょう?それが文字の創成期にできたことの意味だと私は考えます。

即ち、文字の基本は「絵」であるか、「数」を表すかだったということです。そして、「絵」はどちらの手で描いてもいい!のです。そうすると実は「書き順」が右手で書くことを基本にしているので、左手で書けば自然に「逆さ」になるのです。上記の漢字が楽にさ逆が描けるのは本来そのものを表す象形文字、即ち「絵」だからなのです。

2015.3.25   ~  5. 1