きっかけは、新聞の小さな記事を見つけた所からでした。
「ここ滋賀」の売り上げが落ちている報告の様な記事。
何となくこの記事をひろちゃんに見せたのが、今年の1月の事です。
今までも、節目の度言の大切なひとつひとつの言葉が
今、振り返ると全てがつながっている事に気がつきました。
「好奇心を持つ」 「気になる事をそのままにしない」 「思い込まない」 「感受性を豊かに」 「自分らしく」 「する前から諦めない」 「本を沢山読む」 等々・・・
挙げればたくさんあります。
この小さな記事から、まさか今回の様に東京日本橋「ここ滋賀」でのイベントを行う事になるとは、全く私は想像すら出来ませんでした。
結果、「ここ滋賀」でした事がすべてうまくいったとは言えませんでしたが・・・
ここに辿りつくまでの過程にこそ意味がある事を、今回もひろちゃんから学ばせて頂きました。
毎年暮れに大津西武での展覧会に飾るお花をご注文頂く信楽陶窯会の方に連絡をされ、直接会いにいかれ、結果他の作家さんにも会える機会を作って頂き、何度も信楽に足を運ばれました。
神山清子さんもそのお一人です。
こうして、コミュニケーションをとりながら、大切な器などをご厚意でお借りすることが出来たのです。
この過程を私も釣井さんもこれに休みも奔走していたひろちゃんと一緒に共有する事が出来ていませんでした。
自分がどういう状況であっても、必要で大切な事を全部任せてしまったのです。
私自身の反省は沢山ありますが、この機会を与えられた事には感謝の気持ちでいっぱいです。
このあいだ、本当に久し振りに信楽へ行き、報告を兼ねて皆さんにお借りした陶器をお返しに行きました。
この数か月の間に季節も冬→春→初夏へと移る中、振り返ると、もっと長い期間だった気がします。
普段目の前の現実をやり過ごす中、自分の立ち位置をしっかりと確認し、自分らしさをなくす事無く、前に進む事を恐れずに新しい人や場所での出会いを大切にする。
色んな事をこれからも発見していけるように成長していきたいと思います。
「一輪の花から」この言葉に込められている深く、楽しい事に向き合う事は自分自身に向き合う事なのだとお花の仕事を長い間してきて、これからもしていく上で改めて大切で貴重な時間を過ごさせて頂けたことに感謝しています。
今回の準備期間中・・・・
卒業式・お別れの会での桜の活け込み・送別会等の忙しい時期もありました。
特に桜の活け込みの特別なご注文の仕事をこなす上で、たくさんの方に協力して頂き、お力をお貸し頂けた事等も、全て繋がっていると思います。
私達だけでは、こなせなかった、クリア出来なかった様々な事も、助けて下さる方やお手伝い等に参加して下さった方、ご支援という形で応援して下さった皆様がいて下さったからこそです。
そんな皆様に、自分が何を出来るのか、これからもずっと考え続けようと思っています。
ベティ・ブーフの心を、決して忘れる事無く、ひとりでもたくさんの皆様にベティ・ブーフを感じて頂けるようにこれからも頑張ります。これからもどうぞよろしくお願い致します。
最後にベティブーフのパンフレットの表紙の副題のように小さな文字で書かれた文章・・・・長い間、その意味をそのままにしていましたが、この言葉がなんだったのかをここで紹介しておきます。その文はこんなものです。
“ That which we call a rose
by any other name would smell as sweet ”
ウィリアム シェイクスピア : ロミオとジュリエットより
そんな 自分らしい香りを持つ素敵な花のような人になりたいですね。
kissy